パシフィック・リム
ついに「パシフィック・リム」見ました。テレビで放送してた冒頭を見て名作と確信しつつも、ノーカット版で見たかったので、後日拝見。
ネタバレ 注意
敵生命体が明らかにされないまま語られるストーリーで、船で運んでる所で「うおっ」っと唸った。唆るよね。なんかナウシカの巨神兵の心臓運ぶとことか、エヴァの戦艦で戦うシーンとか、輸送シーンなのかな?
この映画の核心に迫る技術として、パイロットは戦闘機を脳波コントロールできる?(…鉄仮面ではない)巨大ロボが出てくる作品にありがちな神経を機械に直結する技術があるらしい。2人のパイロットの記憶を繋ぎ、一体となることで、片方が右脳、もう片方が左脳の役割を分担して、負担を軽減してるんだそうな。
この技術が一貫した軸で話が繋がっていく。記憶を観れると言うことは、人の過去の秘密も意味をなさない。パートナーのトラウマや、主人公の相棒の死も否応なく見えてしまう。また、敵生命体は何処から来て、何故地球を襲うのか、未知の生命とのコンタクトを(一方的にではなく双方向から)行うことで、敵生命体も人類を学習し成長する。
この辺の設定は「女子工兵」(BUNCH COMICS 松本次郎)と似ていたなと思う、敵生命体の目的は不明で、敵対しているが、人類とコミュニケーションをとろうとしていた点か?
とにかく前半から中盤までは謎を散りばめて視覚的にも敵生命体の正体が見えないまま進んだのは本当に素晴らしい、
結局の所、地球を人類から奪うために抹殺とか、割と普通の理由だった訳で、敵の底がわかっちゃった感があり少し残念に思った訳だが。
それが分かった頃にはストーリーはSFから人間ドラマとアクションにシフトしてて、ロボットと怪獣の特撮バトルは巨大感を対比とか動きの重さとか、
上手く言えないけど、凄い。
香港基地が舞台。ブレードランナーから続くネオンの赤とか黄色とか光の線が古き良きSFで、漢字がイカス。
ギレルモ・デル・トロ監督こんな自分の趣味に合う作品を作ってくれて、ありがとうございます。
後日また追記します。