「ガリガリ博士」
1919年ドイツの表現主義の傑作らしい。事前知識無し。
(一応ネタバレ注意)
吸血鬼が出るらしい。眠男とは、
ゆったりしたBGMと怖い2人。白と黒の対比で映える。美人が通り過ぎて、妄想癖の男なのかな。
男の回想に、絵で街が描かれている。舞台演劇的な物語が進行していく、アランはイケメン。
絵の世界の祭り、主人公はフランシスと言うらしい。無声だけど動きがコミカル。思わず笑ってしまった。
お爺さんの顔が中々好き。ニヤって悪いこと考えてそう。小悪党っぽいところとか、群像が面白い、パースがついて後ろの人にも動きがある。
背景の人たちが皆動きがかわいい。
夢遊病者、連続殺人はギャグ感
だが、徐々にシリアスな空気が流れる。
人形劇の様な、25年の目覚めとは、街の人達はまだ平和だ。
物語についに幕が上がる。絶対悪役だろコイツ。ガリガリ博士はお前か。
ピアノ音は不安を誘う。何者なんだ、多分貴方は死にます。みたいな事言うんだろ。あぁ、フラグだ。
それ聞いたら、死ぬのは分かる。
街には明るい所、暗い所がある、街に漂う薄暗い不吉な予感。それはきっとこの老人の仕業だろう。
悪党ではあるが、嫌いではない。ピエロ的な不気味さもある。
夜、影しか見えない演出。
アランは死に、フランシスは哀しみに暮れる。きっとアイツの仕業だろう。
面白くなってきた。
疑惑の目つき、そして気づく。
暗闇へと駆け上がる階段。憲兵さんには多分解決できない。ただ恐ろしい何かは、街そのもの。
女の目が怖い、彼らは知り合いなのか、部屋に2人の男女と、思ったら男が来た。警察ではどうにも出来ない。
街の闇の中に奴らはいつもいるのだ。
捕まる男、誰なのか。
一方ガリガリは、何やっても面白いなこの男。問い詰められる博士。
実は無罪なのかな。そんな訳ない。
危険な男は狼男にしか見えない。ガリガリは悪い顔しながら考える。
動かしたら殺されるよ、そんな事は無かった。狼男は白、犯人は博士。
また街の中に1人の女性が、これはフラグです。うーん、怪しい。
また黒と白がはっきり別れる。また夜だ。次の獲物は、フランシスはどうやって生き残るのか。画面が黒に染まると、夢遊病者の登場だ、コイツはドラキュラだろう。美人が弱点、ではなく好物。
壁抜け男は逃げる。黒服が追ったら誰か分からなくなる。目覚める美女。
2人はできてる。無能な憲兵。
ん、ガリガリは別にいるのか。そんな訳がないガリガリは老人だ。テーマきっと不老不死。ついに確信に迫る。
現在と過去が切り替わる。誘惑。背景がガリガリに侵食していく、彼はガリガリという悪魔に取り憑かれた。
夢遊病者の死は時間の解決にはならない、彼は不死だから。
御用だ、お縄にかかれ。とは、なんて洒落が効いてるのか。茶目っ気があるこの映画にマッチしている。
捕まる博士の部屋の扉が不気味。
まだ事件は終わっていないのだ。だが彼の妄想劇は幕を閉じた。
王家の血を引く、ここにも妄想癖の女がいた。ガリガリとは彼の想像なのか。
同じシチュレーションで捕まる主人公に医師が近寄る。彼こそカルガリだったのだ。真相は見る人次第。